発酵と生きよう

スプーンいっぱいから始める発酵習慣

見えない力をどう信じるかはひとそれぞれ。
ただ、目に見えない存在といかに付き合っていくかということを、
世界中の誰しもが真剣に問われる時代になりました。

発酵はわたしたちが直接目で観察できないような領域で、
微生物たちが食材にせっせと働きかけ、
人間のからだにとって有益な状態───
つまり、健康的でおいしくなるように変化を促します。

菌のはたらきと言われてもまったくピンとこない
という人がいるかもしれませんが、
わたしたちが愛情や信頼といった見えない力によって
幼い頃から守られ、育まれてきたことはまぎれもない事実なのです。

2011年から愛媛で料理教室を主宰し、
飲食店や企業のレシピ開発やプロデュースも手掛けていた料理家が、
心やからだのコンディションを発酵を取り入れた食生活によって
整えたという自らの経験にもとづき、
一日にスプーンいっぱいから始める発酵習慣を提案するため
《1day1spoon》というブランドを新たに立ち上げました。

二十代のときに大病を経験し、
食生活をいちから見直すことがきっかけで料理の道に入りました。
しかし、おいしさの追求と人を健康にするための食とのあいだで
矛盾が生じることがあったり、
また料理教室に通う女性たちの食生活の悩みが
過去の自分と重なることも多々ありました。

そしてその矛盾を解決するものを探し続けた結果、
発酵食品はおいしさと健康のバランスをとりもつ
最良の答えだということに辿り着きました。

既存の調味料や調理法を否定するのではなく、
いつもの卵焼きに入れる砂糖を甘酒に、
肉や魚を焼く時につかう塩を塩麹に……といった要領で、
いつもの調味料を発酵食品に置きかえていくこと、
また、毎朝スプーン一杯の黒糀甘酒を摂ることを、
歯磨きや洗顔のような目覚めのルーティンにすることは、
さほど無理なくできるのではないかと考えました。

愛情が時々やってくる贅沢で特別なプレゼントではなく、
日常生活のなかで、ごくあたりまえに感じられるときが最高の幸せであるように
《1day1spoon》はあなたにとって、
日常的でかけがえのないものになれたらと思うのです。

そんなスプーンいっぱいの魔法を、
あなたも信じてみませんか?

1day1spoonと
kitchen studio たべものさしは
こうしてできました。

1day1spoon kitchen studio たべものさし 主宰
村上 ともみ
発酵料理家・栄養士・上級麹士

愛媛県生まれ。
大学を卒業後、テレビ局に勤務。
不規則な食生活で病気になったことをきっかけに食の大切さを実感し、栄養士・栄養教諭の資格を取得。
その後小学校の栄養士、大手料理教室勤務を経て2011年にkitchen studio たべものさしをオープン。
現在は、料理教室、発酵教室や食に関わるイベントの運営、カフェやブライダルメニューのメニュー開発や監修、料理撮影のスタイリング等を行っている。

→たべものさし(お料理教室)についてはこちら

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